今回は、唾液は味わいにも関係するという話です。
私たちは、味蕾という舌や上顎にある味を感じる器官を通して、味を感じています。(下図)
味が味蕾に到達するには、食べ物の味を構成している物質が、唾液に溶け込んではじめて届きます。なので、味覚を感じるには唾液は欠かせません!
もし唾液が少ないと味わいが味蕾に届かないだけでなく、味蕾の部分の潤いが減って、摩擦で炎症を起こし、味を感じにくくなることもあります(-_-;)
また唾液の量や質も味を左右します。
唾液の分泌は、交感神経と副交感神経の自律神経によって制御されています。
唾液がたくさん出るのはリラックスした状態の副交感神経優位のときです。
水分も多くさらさらした唾液です。
この状態であれば良質な唾液が口のなかにたっぷりあって、食べものもおいしくいただけます。(^^)
逆に緊張度が高いと交感神経優位となってネバネバとした唾液となって分泌量も少なくなります。
いわゆる「緊張してご飯がのどを通らない」状態です。
これではおいしい食事も味が十分にわかりません(-_-;)
食事はいつでもリラックスしながら、ゆっくりとよく噛んで、食べもの本来の味を堪能しましょう(^^)